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エログロなしでも、異常に面白いミステリーに仕上がった白井智之さん新作『名探偵のはらわた』が最高。
2020/9/17
グロテスクな特殊設定に定評のある白井さんですが、新作『名探偵のはらわた』の特殊設定はこれまでとは一味違いました。 リンク 「死んだ殺人鬼が生き返り、人間に憑依して殺人を犯す」なんて、白井さんにしては至 ...
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ネタバレなし『イヴリン嬢は七回殺される』読了/結末に辿り着くまでの長さも忘れるほど戦慄する真相。
2019/9/15
「館ミステリー+タイムリープ+人格転移」と聞いたら、読まずにいるのは無理な話。 スチュアート タートン 『イヴリン嬢は七回殺される』を読み終わりました。 イヴリン嬢は七回殺される posted wit ...
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ホラーが苦手な私が読んでも面白い!ミステリー仕立ての傑作ホラー小説・澤村伊智『ずうのめ人形』
2019/7/3 澤村 伊智
久々に一人でお風呂に入るのが怖かったんですよね。 澤村伊智さんによる比嘉姉妹シリーズ第二弾『ずうのめ人形』を読んでから。 ジャパニーズホラー特有の、静かで暗い、じめじめとした怖さが最恐の小説でした。第 ...
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今村昌弘『魔眼の匣の殺人』あらすじ・感想/このミステリーはどれだけ私達を興奮させれば気が済むんだっ!
2019/5/13 今村 昌弘
今年2月に発売された葉村、比留子コンビの第二弾『魔眼の匣の殺人』。期待を裏切らず、前作と遜色ない面白さで一気読みしてしまいました。 にも関わらず読んだ後に感想を残さないまま随分時間が経っちゃいましたが ...
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ドラマ『ビッグ・リトル・ライズ』原作者による海外ミステリー小説『死後開封のこと』/結末に向けての加速が凄まじい!
2019/4/6 ビッグ・リトル・ライズ
不幸や災いの詰まった「パンドラの箱」を開けてしまったら、あなたはどうしますか? 散らばった不幸の種を、一生をかけて一つずつ拾い上げて箱の中に戻し続ける?自分も災いの一つとなって飛び回る? それとも、自 ...
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爽快感すら感じるブラックさがたまらない。真梨幸子『ご用命とあらば、ゆりかごからお墓まで』のあらすじと感想
定期的に真梨幸子のイヤミスが無性に読みたくなる時期がくるんですよ、私。 一度始まると、しばらく続く私の「イヤミス期」。今回のイヤミス期中、最初に読んだのは、真梨幸子の連作短編集『ご用命とあらば、ゆりか ...
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海外ミステリー小説/関係者4人のモノローグで語られる『そしてミランダを殺す』あらすじと感想
2019/1/25
タイトルと表紙のデザインに惹かれて、ピーター・スワンソン著『そしてミランダを殺す』を読んでみました。 読み終わった後に改めてタイトルデザインを見てみると、なるほどな、と勝手に感じ入るところがあってです ...
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これは実写化向き!斬新な設定にやられた『屍人荘の殺人』の感想
今村昌弘さんの『屍人荘の殺人』を読みました。 久々ですよ、こんなに読み進める手が止まらなかったのは。まず、文体が読みやすいし、「まさかこう使うか!」という驚きのあの舞台装置、探偵と助手の掛け合いに、密 ...
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麻耶雄嵩『あぶない叔父さん』感想/ひっくり返る世界観が癖になる極上ブラックミステリー。
2018/7/19 麻耶 雄嵩
溶ける…というか焼け焦げる暑さ… みなさまお元気ですか? 私はあまりに暑くて、自転車通勤を諦め、しばらくの間電車通勤に切り替えました。電車だと本が読めていい!スキマ時間、最高! というわけで、麻耶雄嵩 ...
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綾辻行人『Another』のスピンオフ『AnotherエピソードS』読了後の微妙な心境
2018/7/17
綾辻 行人『Another エピソードS』を読了。『Another』を読んだのが5、6年前。物語のおどろおどろしい雰囲気にゾワっとし、その世界観にハマり、まさかあの人が…!的な展開に驚愕して…。だから ...