最近ちょっと時間ができて、取り憑かれたように次から次へと新しいドラマを観てるんですが、あれもこれもと欲張りすぎて、頭がついていけなくなってます。
いかん!このままだと心と頭がパンクする…!
一旦落ち着こう。
そして、安定の面白さを誇る『ライ・トゥー・ミー』を観よう。
『ライ・トゥー・ミー』はアメリカでは2009年から2011年まで放送されていたドラマ。『クリミナルマインド』で言えば、シーズン4から6あたりですね。
「今さら…」なんて思うのは早計ですよっ!私はちょっとストーリーを忘れた頃に見返してるんですけど、噛めば噛むほど味わい深い…。
視聴者を置いていかない理解しやすいストーリー、狭すぎず広すぎない舞台、心理戦のワクワク感、そしてティム・ロスの名演。
シーズン3で打ち切りになったものの、個人的には常に海外サスペンスドラマランキングの上位に鎮座させているドラマです。
『ライ・トゥー・ミー』あらすじとネタバレなしの感想
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『ライ・トゥー・ミー』あらすじ
意識せずにふと表れる"微表情"や仕草、話し声から、その人の嘘や真実を見抜いてしまう科学者カル・ライトマン(ティム・ロス)。ジリアン・フォスター博士と、表情や無意識の動作の研究を専門とするライトマン研究所を運営。
共同経営者のジリアンは優れた心理学者で、カルとは国防総省時代の同僚。誤解されがちなカルの良き理解者です。
カルの部下であるローカーや、空港の手荷物検査員をしていた際にカルに才能を買われスカウトされたトーレスとともに、カルとジリアンは、警察や省庁、市長などから持ち込まれた様々な事件の謎を解き明かしていきます。
このドラマは、1話につき2つのストーリーが同時進行するのが特徴です。例えばカルが、強姦罪に問われたフットボール選手の証言の真偽を調査している一方、ジリアンはあるカルト教団の調査に向かう、というように。
そう、『ライ・トゥー・ミー』は1話で2度美味しいドラマなんです。
目つきも鋭いけど、観察眼も鋭いぞ!人間嘘発見器、カル・ライトマン
カル・ライトマン博士を演じるのはイギリスの名優ティム・ロス。
ティムと言えばタランティーノ作品の常連。『レザボアドッグス』のMr.オレンジ、『パルプフィクション』のイカれたカップル、『フォールームス』のとぼけたボーイ、最近では『ヘイトフルエイト』の処刑執行人などなど。
彼の演じる役は、基本的に不穏な雰囲気や狂気に溢れていて、彼がスクリーンに映るだけでピリッとした緊張感が漂います。私は『フォールームス』が好きだな〜。コミカルなキャラでかわいくて。『パルプフィクション』のときはイケメンでしたね〜。(遠い目)
このドラマのカルも、一筋縄には行かないキャラクター。目は座ってるし、毒舌だし、気難しいし。一見冷たそうにも見えるのですが、娘を溺愛していたり、ジリアンを思いやったりする場面もあって、アクは強いけど愛せずにはいられないキャラクターなんです。
カル・ライトマンというキャラクターは、実在の精神行動分析官ポール・エクマンをモデルにした人物で、彼が嘘を見抜く根拠は膨大な研究結果に基づいているんだそうです。
一瞬、無意識に表れる表情を、ドラマの中では「微表情」と呼んでいます。
カルはこの微表情、および仕草や声色から、隠された心理を巧みに読み取ります。
友人の死を悼むフリをする少女、家庭円満を装う夫婦、被害者への愛情を隠す男。
カルはそんな人たちに無遠慮に近づいていき、カマをかけたり挑発したりして相手に話をさせた挙句、簡単に相手の嘘を見破ってしまいます。
ライトマン研究所が扱う案件
ライトマン研究所は民間の研究所です。警察や市長、軍や大使館から協力要請を受け、事件の捜査に立会ったり、証言などの真偽判定を行ったりと、様々な調査を行うのです。
このドラマの面白いのは、カルたちが公的機関からの依頼だけを扱っているわけではないところ。
例えばシーズン1では、娘の失踪事件への関与が疑われている夫婦が、疑惑を晴らしてほしいと研究所に依頼をするケースや、平和活動家の経歴に隠された事実があるのでは、と疑惑を抱いた出版社が、調査を依頼したケースなんかがそう。
他にも、大学での講義中に見つけたサイコパスを尋問したり、弁護士の前妻に助けを求められて、法定強姦罪の容疑者の青年の証言を検証したり。
シーズン2でFBIとパートナーシップを結ぶことになるとはいえ、カルのチームが扱う案件やその背景はバラエティー豊富。どのストーリーを観ても新鮮なんです。
嘘が暴かれる爽快感がやみつきになる!
つらつらと『ライ・トゥー・ミー』の魅力を書いてきましたが、このドラマを観て何が面白いって、人の嘘が、いとも簡単に暴かれていくところ。爽快感がすごい!
私も言ってみたいですよ。
「君たちは一度寝た。彼女は関係を続けたくないが、君は執着している。おっと、鼻を触ったね。鼻は男の勃起組織だ。本心を隠すとムズムズしてくる。」って。
そして、カル・ライトマンのキャラクターの魅力。私は実生活ではかなり空気を読むタイプなので、カルのように、思ったことをそのまま言っちゃう、周りに変な奴と思われようがやっちゃう、というキャラクターが大好きなんです。『シャーロック』や『エレメンタリー』のシャーロックも然り。
自分の代わりに彼らが好き放題やってくれるのを観ると、ものすごくスッキリするんですよ。
実生活でそれをやっちゃうといろいろと大変ですからね…うん。
『ライ・トゥー・ミー』はどこで配信されてる?
『ライ・トゥー・ミー』は、私は定額制のNetflixで観ていますが、Amazonでレンタルするのもいいし、U-NEXTの31日間無料お試し登録をすれば、シーズン1の一話が無料で、600円分のポイントがついてくるのでもう一話観られちゃいます。
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『ライ・トゥー・ミー』は1話完結で、展開がスピーディーかつメリハリがあって見応え抜群!癖のある主人公が好き、スカッとしたい、緻密な心理戦が好きな方にオススメです。
ぜひ『ライ・トゥー・ミー』を、あなたのドラマランキングの片隅に置いてやってください!(懇願)