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『オザークへようこそ』シーズン3の感想と考察/ウェンディがたどり着く先は?

投稿日:2020年6月28日 更新日:

シーズン3の9話は、涙と鼻水でぐちゃぐちゃになりながら観ました。

『オザークヘようこそ』シーズン3の9話"ファイヤーピンク通り"では、ウェンディの弟ベンとウェンディの物語が描かれます。

これは間違いなくオザーク史上一番エモーショナルなエピソード。

ブラックコメディーとサスペンスの程よい調和が持ち味の本作で、まさかこんな展開が待ち受けているとは予想していませんでした。

『オザークヘようこそ』は、シーズンを重ねるごとにどんどん面白さに深みが増してきてるんですよね。次がファイナルシーズンなんて残念すぎる。

前シーズンまでのあらすじ、感想はこちら

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『オザークヘようこそ』シーズン3あらすじ

ついに船上カジノをオープンさせたマーティーとウェンディ。

しかしマーティーは資金洗浄に慎重になり、カルテルのボス、ナバロに急かされるヘレンをやきもきさせます。

さらに、ヘレンとウェンディがマーティの反対を押し切って実行したアイディアのせいで、カジノにFBIの監査が入ることに。

ますます資金洗浄がやりづらくなったため、マーティーはFBIを懐柔しようと試みます。

ある日ウェンディの弟ベンが突然オザークへやってきます。ベンの来訪に慌てるウェンディ。どうやらベンはトラブルメーカーの様子。

マーティーたちはFBIの目をかいくぐり資金洗浄を進めていきますが、更なるトラブルに見舞われることに。

『オザークヘようこそ』シーズン3感想と考察

©Netflix

ウェンディー・バードの物語

今シーズンはウェンディが主役だと言って過言じゃないくらい、彼女の存在感が大きかった。ウェンディの人物像について、じっくり掘り下げられていたシーズンでした。

印象に残ったエピソードが幾つかあります。

一つは、オザークに来る前に住んでいた家を、ウェンディが一人で訪れるエピソード。

今は別の家族が住んでいるのだけれど、彼らの留守中にウェンディは昔の鍵を使って家に忍び込みます。

子供部屋に入ってベッドを整えてやり、感慨にふけるウェンディ。

そして、キッチンに行って牛乳に食用色素を垂らし、飾ってある写真をさかさまにし、ウェンディは家を後にするのです。

このシーンは悲壮感漂う感じでもなかったし、これって何だろう、ウェンディはどういう感情なんだろうと思って考察を読んでみたら、すごく納得。シーズン1に伏線があったのね。

シーズン1の8話。ウェンディがマーティーに話す。

「若い頃、よく他人の家に忍び込んだの」

「ビールを飲んだり、絵の額を動かしたり歯ブラシをひっくり返したりして。青い食用色素をミルクに入れたり。」

そんないたずらをした理由をマーティーに聞かれたウェンディーは答えます。

「(他人の家に忍び込むと、)別の人間になれたみたいな開放感があったんだけど、急に気がつくの。ここは私の居場所じゃないってことに。

そう、もうこの家はウェンディの居場所じゃない。

かつての家にウェンディが忍び込むこのエピソードは、過去の自分との決別を表してるんだと思うんです。

育児のためにキャリアを諦め、この家に閉じこもっていた自分を捨て、かつて政界で働いていた頃の貪欲で強い自分を取り戻したのだと。

前シーズンで覚悟を決めたというか、覚醒したウェンディだったけど、その時はまだカルテルの仕事をするのは「家族を守るため」って意識が強かったように思う。

それが、この家に忍び込むシーンを経て決定的になったのは、ウェンディは、この状況を利用して自分の野心を満たそうとしている、ということ。

完全に破滅的な道筋しか見えない中、彼女がどこまでやれるのか、ファイナルシーズンの見どころの一つですね。

シーズンきっての名エピソード『ファイヤーピンク通り』

©Netflix

もう一つ、私が涙やら鼻水でベチョベチョになったエピソード『ファイヤーピンク通り』にも、印象的なエピソードが。

ウェンディとベンが、レストランで話しているシーン。

ウェンディがベンに「今後の人生に何を望む?」と聞くと、「愛する人と、犬、家、ヤギ」と答えます。

この会話だったり、二人の関係性や行動を、スタインベックの小説『二十日鼠と人間』の主人公二人に重ねる考察も多くありました。


この後ウェンディはある選択をするんだけど、彼女はこれからどれだけ自分の心を壊して生きていくんだろう、と思いましたよ。

シカゴの家では野心家への変貌を見せたウェンディだったけど、まだ残っている心の柔らかさが垣間見える素晴らしいエピソードでした。


『オザークヘようこそ』はシーズン4がファイナルシーズン

『オザークヘようこそ』シーズン4の製作が決まりましたが、これがファイナルシーズンとなります。

シーズン4は、全14話。これまでよりエピソード数が増え、前半と後半に分け7話ずつの配信になるようです。

バード一家の他に気になるのは、やはり、ルースとダーリーンかな。ルースには幸せになってほしいし、ダーリーンにはまた派手に色々とやらかしてほしい。

今シーズンのダーリーンには、度肝を抜かれっぱなしでした。不穏な動きもしているし、彼女とバード一家の話にどう決着をつけるか見ものです。

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