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!この記事は視聴済みの方に向けて書いているので、作品の内容、結末等ネタバレしています!
韓国ドラマ『イカゲーム』が世界中で大ヒットしていますね。
Netflixからの発表によると、9月17日から配信された『イカゲーム』は、これまでに94カ国・地域で「今日のTOP10」1位を獲得したそう。さらに、アメリカでは、Netflixが配信してきた非英語圏の作品として初めて21日連続首位を記録したとのこと。
デスゲーム系のドラマや映画は古今東西多くあるし、この『イカゲーム』の設定やストーリーに、特に目新しいものがあるわけじゃないのです。
クズだけど情に厚い主人公、仲間の裏切り、狂った金持ち、不気味な舞台装置…既視感満載なのは否定できないし。
これまでいくつかデスゲームものを見てきた方なら、ゼッケン一番のご老人は初登場の時点で主催者側だってことも予想できるし、きっと刺激に飢えた金持ちどもが観覧してんだろうな、っていうのも分かってしまうじゃないですか。
それでもやっぱり、最後まで飽きずに一気見してしまうくらいには面白かったです。
…我ながらどこか歯切れの悪い感想。
Netflix『イカゲーム』あらすじ
主人公ソン・ギフンはギャンブルで多額の借金を作り、妻に愛想を尽かされ、一人娘と離れ離れの生活を送っていた。
年老いた母親が暮らす実家に身を寄せるソンギフンだったが、ある日、地下鉄のホームで奇妙な男に出会う。その男は、「大金が稼げる」と言い、ソンギフンをあるゲームに招待する。そこから、壮絶なデスゲームが幕を開けるのだった。
Netflix『イカゲーム』タイトルの由来
昔ながらの韓国の子供の遊びの一つ。地面に描いた丸・三角・四角の記号を組み合わせた図形を戦場に見立て、陣地を奪い合う遊びです。その図形がイカのような形に見えることから、イカゲームと呼ばれているそうです。
Netflix『イカゲーム』登場人物/キャスト
ソン・ギフン(演:イ・ジョンジェ)
ゲーム参加者/主人公。妻とは離婚し、一人娘と離れて暮らす。大きな借金を抱えている。
チョ・サンウ(演:パク・ヘス)
ゲーム参加者/ソン・ギフンの幼い頃からの知り合い。エリートだったが、先物取引で失敗し、多額の借金を抱える。
オ・イルナム(演:オ・ヨンス)
ゲーム参加者/頭に腫瘍があり、余命わずかだという老人。
カン・セビョク(演:チョン・ホヨン)
ゲーム参加者/北朝鮮から韓国に渡ってきた少女。施設に弟を預けている。
ハン・ミニョ(演:キム・ジュリョン)
ゲーム参加者/厚かましく、勝気な女性。
アリ・アブドゥル(演:アヌパム・トリパシ)
ゲーム参加者/バングラデシュから韓国に来ている。勤務先の工場からの給料が滞っている。
ファン・ジュノ(演:ウィ・ハジュン)
刑事/失踪した兄を探すためイカゲームの会場に忍び込む。運営スタッフのふりをしながらゲーム会場を調査する。
Netflix『イカゲーム』を観た感想
ゲームの内容は単純でわかりやすい

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ドラマの中で行われるゲームは、韓国の子供の遊びがそのまま使われています。子供の遊びは、世界中似たようなものが多いから、詳しい説明がなくても理解できるんですよね。
例えば、最初のゲーム「ムクゲの花が咲きました」と類似した遊びは世界中にあり、Statue game(彫像ゲーム)と呼ばれています。
日本では「だるまさんが転んだ」と呼ばれるし、アメリカでは「Red light Green light」(レッドライト・グリーンライト)、イギリスでは、「Grandmother's Footsteps」、または「Grandma's Footsteps」だそうです。
2回目のタルゴナの型抜きも、日本の縁日でやる型抜きと似ていますよね。
日本では砂糖とデンプンで作られた板状のものを使いますが、韓国の型抜き用のタルゴナは、砂糖と重曹を混ぜたものを香ばしく焼き上げたものを使います。ドラマの影響でタルゴナ焼きセットが売れているそうです↓。私もやってみたいもの。
3回戦で使うビー玉も世界中で遊ばれているし。
この単純さが理解しやすくて良かったんだと思います。小さい頃、やったことあるな、っていう感覚で、誰もが絵面を見るだけで何となくルールがわかる。複雑なルールや際どい心理戦を外国の言葉で描写するのって難しいですからね。
舞台や衣装のポップさが象徴する異常な世界観

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運営スタッフのピンクの衣装や、おもちゃの家のような安っぽい色合いの回廊、参加者の緑のジャージ。
色合いがとてもポップですよね。そのポップでファンタジーテイストな舞台で行われるのが、どす黒い凄惨な殺人ゲームだというギャップ。そのギャップから醸し出される異常な世界観が、観る者を惹きつけるんだろうな。
タルゴナと同じく人気なのが運営スタッフの衣装↓。集団で歩かれたらめちゃくちゃ怖いな…。
もちろん、参加者側のジャージも↓
ゲーム運営スタッフの裏側が見られる

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これまで参加者側しか描かれないのが当たり前だったところを、イカゲームが面白いのは、デスゲーム運営側の人々が描かれているところ。
デスゲームもので忘れられがちな「人間ドラマ」がしっかり描れている、と評判の本作。
参加者側だけでなく、運営側の人間も、その生き方が垣間見えるように描写されているのには感心してしまいました。
行方不明の兄を探すためにデスゲーム会場に忍び込んだ刑事ファン・ジュノは、運営スタッフに成り代わります。(この人刑事なのに、あっさりとスタッフを殺したよね。)
ファン・ジュノが運営側にいることで、私達は、わずかながらその内幕を覗くことができるようになるんですね。
デスゲーム中は容赦なく人を殺す心のないロボットみたいに見える彼らも、自分のピンチには命乞いもするし、意外と人間味がありましたよね。
一部のスタッフたちが連携し、デスゲームで死んだ参加者の臓器をこっそり持ち出し、ブローカーに売ってるのは笑ったよね。画期的アイディアすぎるだろ。
しかも、臓器を取り出すのに参加者の医師に協力させるというね。
したたかな奴はどこにでもいますね。
最後に
個人的には手放しで絶賛できるほどではないにせよ、見ごたえはあったし十分楽しめた作品でした。
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