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私は原作よりもドラマ派だな。『アンブレラ・アカデミー』ドラマと原作を比べてみました。

投稿日:2019年3月10日 更新日:

Netflixで配信中の『アンブレラ・アカデミー』はもう観ましたか?

アクションとかヒーロー物は普段観ない私が、すっかり虜になってしまいました。

私にとっては『アンブレラ・アカデミー』は『ロシアン・ドール』に続く、キッチン・ビンジ系ドラマでした。

「キッチンで家事をしながら気軽に観られそうだと思って観てみたら、どっぷりハマってしまう」系ドラマのことです。

…完全に造語です。

『アンブレラ・アカデミー』あらすじ

資産家のレジナルド・ハーグリーブスに育てられ、番号で呼ばれた異能力者たち。彼らは「世界を救うため」に厳しい訓練を受け、レジナルドの指示のもと、様々な事件を解決してきました。

しかし、彼らは成長とともに、一人、また一人と家を去り、残ったのは「ナンバー1」だけ。しかし、レジナルドの死によって、彼らは再びハーグリーブス家に戻ってきます。

父親の死の謎を調べていると、長年行方不明だった「ナンバー5」が姿を現します。彼は、数日後に訪れる世界の終末(アポカリプス)を止めるために帰ってきたと言うのです。

これね、異能力者であるアンブレラ・アカデミーのメンバーたちが完璧な存在じゃなくて、アクションシーンが少ないのが逆に良かったんですよ。(私にとっては、ですよ)

メンバーたちの活躍よりも、彼らが抱える悩みや不甲斐なさや孤独感の方が大きく取り上げられているし、殺し屋二人組の人間くささは最高のドラマになっているし、タイムトラベルの話はスリリングだし…

『アンブレラ・アカデミー』の原作は同名のコミック。どんな絵柄か気になったんですよ。それで、調べていて見つけたのがこれ。

©DARK HORSE

…誰が誰?

調べたところによると、原作のストーリーやキャラクター設定は大分変わっているらしいんです。

というわけで、今回は原作とドラマを比べてみました。ここからネタバレしていますので、まだドラマを観ていない方はお気をつけくださいませ。

↓ここからネタバレしています。

『アンブレラ・アカデミー』原作とドラマの違い

原作コミックは現在までに3巻まで発行されています。元"My Chemical Romance"ボーカルのGerard WayとGabriel Báの共作です。

第1巻は"Apocalypse Suite"("終末の組曲"、かな)、第2巻は"Dallas"、そして第3巻は2018年に発行された"Hotel oblivion"。


Umbrella Academy Volume 1: Apocalypse Suite (English Edition)


Umbrella Academy Volume 2: Dallas (English Edition)


Umbrella Academy: Hotel Oblivion #1 (English Edition)

ドラマは1巻と2巻をミックスした内容になっているようです。

ルーサー(ナンバー1)は、ゴリラの身体に頭を移植された

ドラマでは、執事のチンパンジー、ポゴの血を輸血されて毛むくじゃらな身体になってしまうルーサー。原作では、任務中で致命的な怪我を負い、ゴリラの身体に頭を移植されています。

ディエゴ(ナンバー2)の能力は水中で息を止めること

ドラマではナイフの使い手として描かれているディエゴですが、原作の中では彼の最大の力は、水中で息を長く止めていられること、だそうです。

アリソン(ナンバー3)は女優ではない

彼女についてはあまり原作の情報がないのですが、女優ではないようです。原作でも子供がいて離婚しているのは同じ。

クラウス(ナンバー4)はテレキネシス(念動力)の持ち主

死人と交信ができるクラウスですが、原作ではさらに、テレキネシスが使える設定。しかも、裸足のときだけその能力が使えるそうです。ドラマのラストでは、ヴァーニャが月を破壊し、その隕石が地球に落ちてきます。しかし原作では、クラウスがその隕石をテレキネシスで防ぐのです。

ヴァーニャの頭に弾丸を撃ち込むのはナンバー5


ドラマのラストでは、アリソンがヴァーニャの頭のすぐそばを威嚇射撃して、彼女の気をそらせます。原作ではナンバー5がヴァーニャの頭を撃ち抜きます。しかも「昔から嫌いだった」というセリフすら吐きます。しかし脳にダメージを負いながらもヴァーニャは生き延びます。

原作ではベン(ナンバー6)は全く出てこない

既に亡くなっているけれど、ドラマの中ではいつもクラウス(ナンバー4)のそばにいるベン。原作では死んだという事実だけが語られるのみ。ちなみに原作でも、ベンが死んだ理由は明らかになっていないそうです。

原作ではヘイゼルとチャチャはただのサイコな殺し屋

ドラマでは、ヘイゼルとアグネスの恋愛が描かれたり、チャチャがヘイゼルに対して愛情を感じるシーンがあったりと、彼らの物語が大きく語られていますよね。

原作では、彼らの心情や背景などが描かれてはいません。チャチャは男性だし、マスクは外さないし、二人ともただのサイコパス。

彼らが登場するのは、コミックシリーズ第2作目の『Dallas』で、最終的にクラウスが二人を殺すことに。

レオナルド・ピーバディーは原作には登場しない

孤独なヴァーニャに付け入って、コントロールしようとするレオナルド・ピーバディーは、原作には登場しません。

彼に近い原作のキャラクターは、ヴァーニャが誘われる"the Orchestra Verdammten"というオーケストラの"Conducter"(指揮者)という男性。このConducterは、地球を破壊するために殺人者たちを集めてオーケストラを作り、ヴァーニャを誘い入れるのです。

レオナルド同様、彼もヴァーニャの力を知っていて、彼女を洗脳して凶器としてしまいます。

パッチ刑事は男性

ドラマではディエゴの元カノである刑事ですが、彼女も原作には出てきません。原作では、ディエゴの相棒ともいえる、Lupoという男性の警部が登場します。

ディエゴとヴァーニャは恋愛関係だった

ドラマでは描かれていませんが、ディエゴとヴァーニャは昔、恋愛関係にあったようです。彼らは一緒にパンクバンドをやっていたこともあったんだって。

原作はもっと荒唐無稽

原作では、アカデミーの面々が巨大イカと格闘したり、殺人ロボットと戦ったり、エッフェル塔が宇宙船になったりと、ドラマでは取り入れづらい、荒唐無稽なアイディアが採用されています。

ドラマの中ではアリソンの娘がベッドで「エッフェル塔のお話を聞かせて」とねだっていましたね。

私はドラマ派かな

原作を読んでないくせに言うのもなんですが…

ドラマの製作の方たち、よくぞここまで仕上げてくれた!

正直言って、コミックの路線のままだったら、私は最後まで観られなかったと思うんですよ。でもドラマは、ファンタジーの中にもちょうどいい塩梅のリアリティーが加えられていて、普段この手のものは避けがちな私でも、面白く観ることができたんです。

さて、ドラマのシーズン1のラストは、地球崩壊の寸前に、ナンバー5の力によってアカデミーの面々が時空を超えました。(ヘイゼルとアグネスも?)

原作と違う展開を見せるドラマシリーズ。これはシーズン2が待ち遠しい!個人的には、ヘイゼルとアグネスのその後が気になります。

…でも殺し屋だった過去の清算とかもあるしな…まぁ、それ言ったらナンバー5はどうなんだ、ってことにもなるけど…。そんなところも含めて、続編が楽しみです。

参照:TV guide, VULTURE

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