Amazonプライムビデオで配信中の『マーベラス・ミセス・メイゼル』シーズン1、2と完走しました。
『マーベラス・ミセス・メイゼル』は、2018年の第70回プライムタイム・エミー賞では、コメディ部門で、作品賞、主演女優賞、助演女優賞、監督賞、脚本賞受賞という、もう、これでもか!というほどの栄誉に輝いたドラマ。
正直言って、普段はあまり興味を引かれないあらすじや映像だったんですが、年末年始のダラけた脳みそにあまり刺激を与えることなく、のほほんと観られそう、なんて思って観始めたところ…
…っ最高でした。のほほん、とかすみませんでした。
登場人物たちのキャラの濃さ!テンポの良いストーリー!鮮やかな色合いの映像!当時の世相をときに辛辣に、ときにユーモアたっぷりに描き出す脚本!何よりも主人公ミッジのかわいさっ…!
ミッジが自分の人生を掴もうと奮闘する様を観ていたら、正月ボケしていた脳みそも体もシャキッとなりました。うん、私も2019年、がんばろう。いや、具体的に何がってわけじゃないけど。とにかく何かがんばろうと思いましたよね。ほんと、マーベラス。
『マーベラス・ミセス・メイゼル』あらすじと感想
幸せな家庭が一変
舞台は1950年代のニューヨーク。主人公のミリアム(ミッジ)は、家政婦を雇うほど裕福なユダヤ人家庭で育ったお嬢様。
大学生の頃に知り合ったジョールと結婚し、2人の子供がいます。
何不自由することなく、幸せな毎日を送っていたミッジ。そんな毎日に終止符を打ったのは、広告代理店で副社長をしている夫のジョールでした。
ジョールはきっと、完璧な家庭、完璧な妻に、劣等感を抱いていたんじゃないですかね。自分の人生が、家庭や妻の「添え物」のような気がしてたんじゃないでしょうか。
そんなことを思っているのは本人だけなのに。でもこういうことってありますよね。ジョールの気持ちも分かる。彼の行動には全く賛同できないけれど。
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主人公ミッジが新たな人生に目覚める
さて、衝撃的な夫の告白を受け、ミッジはヤケ酒。酔った勢いで、ミッジは下町の薄汚いバー、ガスライト・カフェのステージに立ちます。
ステージ上の泥酔したミッジは、自分と夫、家族のことを話し始めました。際どい下ネタや、自虐ネタ、皮肉をふんだんに織り交ぜて。それが客に大ウケするのです。
ステージを観ていた従業員のスージーは、ミッジのコメディアンとしての才能に目をつけます。
ミッジは、親の敷いたレールの上を疑うことなく歩き、当時の社会が求める理想の女性を演じ、そつなく夫のサポート役に徹してきました。
夫の告白を機に、完璧に整えてきた彼女の小さな世界が全て崩れ落ちてしまいます。
しかし、陽気で、話すことが好きで、ユーモアのセンスが抜群のミッジ。
そんな彼女が、酔って上がったステージで見つけてしまうんですね。生きがいを。
そして、「自分がマネージャーになるからコメディアンになれ」とスージーがミッジを口説き、ミッジのコメディアンとしての奮闘を始まるのです。
ミッジとジョールの絆
ミッジの未来への希望、成功への道のりが、明るくパワフルに描かれていて、クスッと笑える展開が続くと思うと、ふと、ミッジとジョールの絆に泣かされてしまうんですよ。
ミッジもジョールも、それぞれの生きがいや、熱くなれる生き方を見つけていきます。
そんな中で、2人が立ち止まったときに思い出すのがお互いのことなんですよね。
このまま自分の生き方を貫いていくうえで、2人の絆がどう変化していくのかも、この物語の見どころです。
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『マーベラス・ミセス・メイゼル』キャストの紹介
ミリアム・メイゼル(ミッジ)/レイチェル・ブロズナハン
裕福なユダヤ人家庭で育つ。夫のジョールとの間に、2人の子供がいる。スタンドアップ・コメディアンとして成功する、という新しい夢を持ち始めたばかり。
ミッジの自慢は、結婚当初から維持している細い体型。しょっちゅう体中の細さを測って記録しています。
ジョール・メイゼル/マイケル・ゼゲン
ミリアムの夫。叔父の会社の副社長。元々は、ジョールが仕事の傍ら、スタンドアップコメディアンを目指してステージに立っていました。残念ながらその素質はなかったようです。ステージ上の彼のネタや、周りの反応なんかを、ミッジがノートに細かく記録していました。これが後々役に立つことに。
スージー・マイヤソン/アレックス・ボースタイン
ジョールやミッジが立ったステージのある、ガスライト・カフェの従業員。ミッジの才能に気付き、マネージャーとなる。その風貌と粗野な立ち居振る舞いから、スージーはよく男性と間違えられます。人生一発逆転を狙う彼女の野心とパワフルさは、見ていて気持ちがいいくらい。育ちも性格も真逆のミッジと、徐々に信頼関係を築いていきます。
エイブ・ワイスマン/トニー・シャルーブ
ミッジの父親で、大学の数学の教授。一言で言えば、真面目で頭の固いおじさん。
ローズ・ワイスマン/マリン・ヒンクル
ミッジの母親で、資産家の出。世間体をとても気にする。
『マーベラス・ミセス・メイゼル』の舞台は1950年代ニューヨーク
古い時代のドラマを観ていると、歴史的背景を調べたくなりませんか?(と言っても手っ取り早くWikipediaですが…)
マーベラスミセスメイゼルの舞台となる1950年代のアメリカは、白人にとっては黄金期と呼べる豊かな時代だったようです。第二次世界大戦が終わり、経済的に豊かになった一般家庭にはテレビや洗濯機などの便利な電化製品が普及します。
また、差別の続く黒人たちによる公民権運動が活発化した時期でもあります。”I have a dream.”の演説で有名なキング牧師が活躍していた頃です。
ちなみに日本はどうだったかと言うと、高度経済成長期が始まり、テレビ放送が始まったのもこの頃。
(参照 Wikipedia)
マーベラスミセスメイゼルはそんな時代の物語です。ミッジのカラフルで鮮やかなファッションスタイルからも、そんな時代の明るさの印象を受けますよね。
ミッジのスタンドアップコメディー
日本のお笑いとアメリカのお笑いのスタイルは、当たり前だけど全然違うんですね。アメリカでは、政治、宗教、人種、下ネタが定番ネタなんですって。
ミッジのスタンドアップコメディーの内容も全くそれ。ユダヤ人ネタ(ウッディー・アレンが昔の映画でよく言ってたやつ)とか、夫との性生活とか、大統領ネタとか…。
日本人の私からしたら、そんなミッジのネタはなかなか興味深いところも。物語の中では、日本の笑いとはまた違うミッジのネタも存分に楽しめるので、そこらへんも注目です。
『マーベラス・ミセス・メイゼル』シーズン3はいつ配信?
シーズン3は現地では2019年中に配信される予定とのこと。シーズン2ではスタンドアップコメディアンとして、どんどん成長していくミッジでしたが、来シーズンではどんな展開になるんでしょう。
個人的には、シーズン2でスージーに訪れた転機がどう進むかが気になってます!
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